緊迫した空気を打ち破るように、
間の抜けた声をした一人の男が
割り込んでくる。
出鱈目で、支離滅裂な話しぶりの
この男はハスタといい、リカルドと
同じくガラムの傭兵のようだった。
そして、味方であろうにも関わらず、
リカルドに対して勝負を挑んできた。
ハスタに銃を向けながら、リカルドは
ルカ達に立ち去るように促す。
一向はチャンスだと戦場を抜け出す為に
走り出した。
戦地を離れ、一息つくルカ達。
スパーダはあのハスタという男に
初めて会った気がしなかった。
しかし、どうにも思い出す事は出来無い。