あらすじ No.013 デュランダルとゲイボルグ

火山特有の硫黄臭と溶岩の地熱。
過酷な環境の中、一行は進む。
熱気で意識もうろうとなる中、
スパーダの思考だけはますます
澄みきっていった。

スパーダは前世の記憶、
聖剣デュランダルの誕生のその時を
思い出していた。

鍛冶の神バルカンにより命を与えられ、
「強さ」の本質を教えられた事。
デュランダルの前に作られた武器、
敵も味方も血に染める狂気の
魔槍ゲイボルグの事。
バルカンの手を離れ、ラティオへ
運ばれると決まったあの日。
バルカンの戦争終結の願い。
一歩一歩、登山道を踏みしめる度に、
スパーダは前世の記憶を思い出していた。

やがて、山頂の火口へ辿りつく一行。
記憶の場を確認する。
だが、そこにはハスタがいた。
ハスタが記憶の場に飛び込み、
再びルカ達が前世を垣間見る。
それは、魔槍ゲイボルグに止めを刺す
明日らとデュランダルの様子だった。

ハスタの前世こそが魔槍ゲイボルグ
だったのである。
ハスタは、前世で生み親でもある
バルカンを祀るこの地に惹かれ
訪れていたのだ。

スパーダとハスタ、
宿命の戦いの火蓋が切られる。

ハスタの攻撃は出鱈目のようで、
しかし確実に追い詰めてくる。
だが、ルカ達は苦しみながらも
ハスタに止めを刺すまでに至った。

命乞いを始めるハスタ。
油断したルカが、ハスタの元に歩み寄る。
すると、皆が油断した隙を狙って
ハスタがルカを槍で貫いた。

下品な笑いをあげながら逃亡する
ハスタ。

ルカは深い傷を負い、
意識を失ってしまう。

BACK